海底軍事利用禁止条約

1969年10月7日に、ジュネーブ軍縮委員会で提出された米ソ共同提案の軍縮条約草案が海底軍事利用禁止条約です。69年3月18日、ソ連が海底にあらゆる軍事流設を置くことを禁止する条約案を提出し、これに対してアメリカは、通常兵器や平和目的に奉仕する軍事施設まで禁止するのは受け入れられないとして、5月22日、海底における核兵器、大量破壊兵器設置禁止条約案を提出しました。その後は米ソが歩み寄り、10月7日、米ソ共同提案の形で提出したのが、海底軍事刊用禁止条約案、正式には海底及び海床ならびにこれらの地下に核兵器その他の大量破壊兵器を設置することを禁止する条約案です。条約案は前文と7力条からなり、海底および海床ならびにこれらの地下を軍備競争から排除することを目的としています。10月30日、米ソ共同議長団は核保有国に拒否権を与えぬなど4点にわたる手直し草案を提出しました。70年12月国連総会は各国の採用を要請し、米英ソ日など約40力国は71年2月にこれに著名しました。

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